退職時のアカウント・パソコン引き継ぎ|小さな会社の手順と一覧表

本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれる場合があります。

目次
  1. 社員が辞めるとき、小さな会社は何を引き継げばよいの?
  2. 引き継ぎの一覧表は、どう作ればよいの?
  3. 退職や異動のとき、パスワードはどう変えればよいの?
  4. データの持ち出しは、どう防げばよいの?
  5. 引き継ぎメモは、AIにどう整えてもらえばよいの?
  6. 労務や法律が関わるところは、誰に確認すればよいの?
  7. 結局、社員が辞めるとき、何から始めればよいの?
  8. よくある質問
  9. 退職する社員が、引き継ぎに協力してくれないときはどうすればよいですか?
  10. 一覧表は、退職が決まってから作るのでは遅いですか?
  11. 退職した人のメールは、いつまで残してよいですか?

結論から言うと、小さな会社で社員が辞める・異動するときは、「引き継ぐものの一覧表」を作り、メール・クラウドのアカウント・共有パスワード・AIサービスのアカウント・パソコンとスマホ・取引先との連絡を、一つずつ確かめながら引き継ぎます。 パスワードの変更とデータの持ち出し防止も、あわせて行います。引き継ぎメモはAIで読みやすく整えられますが、パスワードや個人情報、機密は入れません。労務や法律に関わる点は、社会保険労務士・弁護士などの専門家に確認してください。

手順は6つです。

  1. 引き継ぐものの一覧表を作る
  2. 一覧表をもとに、アカウント・機器・取引先との連絡を一つずつ引き継ぐ
  3. 共有パスワードを変え、管理者の権限を見直す
  4. 会社のデータが持ち出されにくい形にする
  5. 引き継ぎメモを、伏せ字にしてAIで整える
  6. 労務や法律が関わる所は、専門家に確認する

この記事の例は、すべて架空です。契約や社内ルールは会社ごとに違うため、自社に合わせて読み替えてください。

社員が辞めるとき、小さな会社は何を引き継げばよいの?

メール・クラウドのアカウント・共有パスワード・AIサービスのアカウント・パソコンとスマホ・取引先との連絡の、6つです。

引き継ぐもの 具体例 確かめること
メール 本人宛のアドレス、共通の問い合わせ用アドレス 転送先、取引先への案内を誰がするか
クラウドのアカウント 共有フォルダ、会計や勤怠のシステム、社内チャット 管理者の権限、データの持ち主
共有パスワード 複数人で使っているログイン情報 変更する日、新しい管理者
AIサービスのアカウント 会社契約のAI、個人のアカウントで仕事に使っていたAI 契約者の名義、履歴に残った仕事のデータ
パソコンとスマホ 会社から貸している機器、私物の機器に入った会社のデータ 返却の日、データの保管先
取引先との連絡 窓口の変更、進行中の案件 後任の紹介、案件の状況メモ

個人のアカウントでAIを使っていた場合、入力した内容や履歴が本人のアカウントに残ることがあります。履歴の扱いはサービスごとに違うため、仕事で使うAIは、会社の名義で契約しておくと管理しやすくなります。

引き継ぎの一覧表は、どう作ればよいの?

「何を・誰から誰へ・いつまでに・確認したか」の4つを、表にします。 次は架空の例です。人名は記号に置き換えています。

引き継ぐもの 前任 → 後任 期限 確認
A課の共有フォルダの管理者権限 Bさん → Cさん 退職日の1週間前 済
会計システムの管理者権限(Cさん用のアカウントを作る) Bさん → Cさん 退職日の前日 未
取引先Aの窓口 Bさん → Cさん 退職日の2週間前 済
貸与パソコンの返却 Bさん → 総務 退職日 未

一覧表は、社内マニュアルの一部にする方法もあります。作り方は「社内マニュアルをAIで作る|小さな会社の始め方と注意点」で紹介しています。

退職や異動のとき、パスワードはどう変えればよいの?

共有パスワードは、退職日(異動日)に合わせて変え、できるだけ個人ごとのアカウントに分けます。 退職者が知っているパスワードを、そのまま使い続けないためです。

  1. 共有しているパスワードを、一覧にして洗い出す
  2. 最終出社日か退職日のどちらで切り替えるかを決め、その日に新しいパスワードに変える
  3. 退職者のアカウントは、すぐ削除せず、まず停止する(データの引き継ぎ先を決めてから整理する)
  4. 2段階認証の登録先が、退職者のスマホになっていないか確かめる
  5. 新しいパスワードは、メールやチャットに書かず、直接伝えるか、会社で決めた管理の方法で渡す

アカウントの停止などの機能は、サービスごとに違うため、公式ページで確かめてください。停止したアカウントにも料金がかかり続けるサービスもあるので、契約の内容もあわせて確かめておくと安心です。外出先でのログインの注意点は「出張先・カフェでの通信の守り方|フリーWi-Fi・VPN」も参考になります。

データの持ち出しは、どう防げばよいの?

権限を必要な人だけに絞り、退職日にアカウントを止め、私物の機器に会社のデータを残さない決まりを、普段から作っておきます。

  • 共有フォルダの権限を、役割ごとに見直す
  • 決めた日に、アカウントの停止と共有の解除を行う
  • 私物のスマホ・パソコン・個人のメールや個人のクラウドに、会社のデータを置かない決まりを作る
  • 退職のときに、貸与品の返却とデータの確認をする手順を決めておく

私物の機器の中身を会社が確認することや、秘密を守る約束書の作り方は、プライバシーや雇用のルールに関わるため、専門家に確認してください。

引き継ぎメモは、AIにどう整えてもらえばよいの?

メモを伏せ字にして渡し、「書かれていないことは足さない」と約束して、並べ替えと読みやすい文への手直しを頼みます。 AIは、会社ごとの事情を知りません。メモにない手順を、それらしく書き足すことがあります。【 】は、ご自分のメモに差し替えてください。例の名前は、すべて架空です。

メモを手順に並べ直してもらうとき

次は、A課の担当業務の引き継ぎメモです。作業の順番に並べ直し、番号つきの手順にしてください。メモにないことは足さず、分からない所は「※あとで確認」と書いてください。【伏せ字にしたメモを貼る】

後任が迷いそうな所を探してもらうとき

次の引き継ぎメモを読み、後任のCさんが迷いそうな所を5つ挙げてください。答えは書かず、質問だけにしてください。【伏せ字にしたメモを貼る】

取引先への案内文を作ってもらうとき

担当がBさんからCさんに変わることを伝える、取引先A向けのお知らせ文を、3文以内で書いてください。日付や連絡先は、【 】のままにしてください。

AIに渡してよいもの、渡さないものは、次のとおりです。

渡してよいもの 渡さないもの
作業の手順(伏せ字にしたもの) パスワード、ログインID
担当の割り振り(A課・Bさん) 取引先の名前や連絡先
一覧表の項目名 社員の住所・給与・評価などの個人情報
取引先への案内文の型 契約書、顧客リスト

伏せ方は「社外秘をAIに入れないための3つの型|「伏せる・丸める・要約する」で仕事に使える範囲が広がる」で説明しています。仕上がった文書の中で、人が正式な名前に直してください。

労務や法律が関わるところは、誰に確認すればよいの?

退職の手続き・雇用の条件・個人情報の扱いなどは、社会保険労務士・弁護士などの専門家に確認します。 この記事は、小さな会社の段取りの一例です。法律の判断や手続きの代行ではありません。最終的な判断は、有資格者に確認してください。

  • 退職の手続き、社会保険、雇用契約、就業規則 → 社会保険労務士
  • 個人情報保護法に関わる取り扱い、秘密を守る約束、トラブルになりそうなとき → 弁護士

AIに「問題ありません」と言われても、専門家の確認の代わりにはなりません。

結局、社員が辞めるとき、何から始めればよいの?

まず、引き継ぐものを一覧表にして、メールとクラウドのアカウントから確かめます。

大きな準備をしなくても、一つの部署から試すだけで十分です。一覧表ができれば、パスワードの変更や機器の返却の抜けが見つかります。引き継ぎメモは、伏せ字にしてAIで整え、仕上げは担当者が確かめてください。

よくある質問

退職する社員が、引き継ぎに協力してくれないときはどうすればよいですか?

一覧表の中で「未確認」の項目を、先に整理してください。そのうえで、対応の進め方や、請求・手続きに関わる点は、社会保険労務士や弁護士などの専門家に相談してください。

一覧表は、退職が決まってから作るのでは遅いですか?

遅くはありませんが、慌てやすくなります。普段から、アカウントや契約の一覧を作っておき、年に1回など見直しの日を決めておくと、退職や異動のときに助かります。

退職した人のメールは、いつまで残してよいですか?

残す期間は、会社の決まりや、取引先への案内の状況によって違います。メールには個人情報が含まれることもあるため、期間や削除の方法は、個人情報保護法などに詳しい専門家に確認してください。転送を一時的に設定して、取引先に新しい窓口を案内する方法もあります。

  • #退職
  • #引き継ぎ
  • #アカウント管理
  • #パスワード
  • #情報漏えい
  • #共有パスワード
  • #小さな会社

Related関連記事