お店のチラシの文面をAIで下書きする|小さな会社の進め方

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目次
  1. チラシの文面は、AIに頼んでよいの?
  2. どんな流れで作ればよいの?
  3. 材料は、どう集めればよいの?
  4. AIに渡す情報と、伏せる情報は何?
  5. AIには、どう頼めばよいの?
  6. 景品表示法では、何に気をつければよいの?
  7. AIの下書きは、どこを確認すればよいの?
  8. 結局、チラシの文面はAIでどう作ればよいの?
  9. よくある質問
  10. AIが「地域最安」と書いてきました。そのまま使ってもよいですか?
  11. AIが作った文面を、そのまま印刷してもよいですか?
  12. 景品表示法のことも、AIに聞けば分かりますか?

結論から言うと、チラシの文面は、「材料を集める→AIで下書き→人が確認→印刷前に見直す」の4つの順に、AIに手伝ってもらえると考えています。ただし、AIは「地域最安」「No.1」のような、根拠のない言い方を書いてしまうことがあります。景品表示法では、実際より著しく良く見せる表示や、著しくお得に見せる表示が禁じられているため、事実と根拠を人が確かめ、最終的には人が判断します。

この記事の例は、すべて架空です。お店ごとに事情は違うため、自店に合わせて読み替えてください。

チラシの文面は、AIに頼んでよいの?

見出しや紹介文の下書きなら頼めます。 小さなお店では、チラシの言葉を考える時間がとりにくいことがあります。

悩み AIに頼めること 人がやること
見出しが思いつかない 見出しの案をいくつか出してもらう 事実に合うものを選ぶ
紹介文が長くなる 決まった字数に縮めてもらう 大事な情報が抜けていないか確かめる
伝える順番が分からない 載せる項目の順番を整えてもらう 日付・価格・連絡先を元のメモと照らす

ChatGPT、Gemini、Copilotなどで試せます(機能や料金、データの扱いはサービスや設定、プランごとに違います)。AIは、お店の今の商品や価格を正確には知りません。

どんな流れで作ればよいの?

材料を集め、AIで下書きし、人が確認し、印刷前に見直す順に進めます。 流れは4つです。

  1. 伝えたいこと、商品やサービスの事実、日付や価格を集める
  2. 集めた事実を添えて、AIに文面の下書きを頼む
  3. 人が、事実と違う所や、言い過ぎの表現がないか確認する
  4. 印刷や配布の前に、別の人にも読んでもらって直す

材料は、どう集めればよいの?

4つを短く書き出します。 AIに渡す前に、事実だけをメモにしておくと、書いていないことを足されにくくなると考えています。

集める材料 書き方の例
伝えたいこと 秋の新メニューを知ってほしい
商品やサービスの事実 北海道産のかぼちゃを使ったスープ
日付・価格・条件 10月20日から、1杯600円(税込)
お店の情報 営業時間、定休日、地図に載せる目印

AIに渡す情報と、伏せる情報は何?

チラシに載せる予定の事実は渡し、お客様の名前・従業員の個人名・社外秘の数字は伏せます。 履歴の保存や学習への利用は、サービスや設定、プランごとに違います。

渡してよい情報 伏せる情報 置き換えの例
商品名と、その事実 お客様の名前や声に含まれる個人の情報 「お客様」
チラシに載せる価格や期間 原価や仕入れ先などの社外秘の数字 渡さない
お店の雰囲気や口調の希望 従業員の個人名 「スタッフ」

伏せ字の考え方は「社外秘をAIに入れないための3つの型|「伏せる・丸める・要約する」で仕事に使える範囲が広がる」にまとめています。

AIには、どう頼めばよいの?

「伝えたいこと」「事実のメモ」「条件」の3つを伝えます。 【 】は、自店の内容に差し替えてください。例は架空です。

見出しの案を頼むとき

伝えたいこと:【秋の新メニューを知ってほしい】。 事実のメモ:【北海道産のかぼちゃを使ったスープ。10月20日から、1杯600円(税込)】。 条件:チラシの見出しの案を3つ、20字以内で作ってください。「最安」「No.1」「日本一」のような言い方は使わず、書いていない事実は足さないでください。

紹介文を頼むとき

伝えたいこと:【平日の昼の時間に来てほしい】。 事実のメモ:【平日11時〜14時はランチセットあり。席は12席】。 条件:紹介文を80字以内で作ってください。書いていない事実は足さず、分からない所は「※あとで確認」と書いてください。

言い過ぎがないか見てもらうとき

次のチラシの文面で、根拠が必要な言い方や、言い過ぎに見える所があれば、一覧にしてください。直した案も1つずつ示してください。 【(チラシの文面を貼る)】

案の形や長さは、サービスによって違います。思ったとおりにならないときは、「もっと短く」のように条件を足してみてください。店頭のPOPの言葉づくりは「商品説明文やPOPの文章をAIで作る|小さな店の始め方と表示の注意」にまとめています。

景品表示法では、何に気をつければよいの?

実際より良く見せる言い方と、実際よりお得に見せる言い方を避けます。 消費者庁の案内では、主に次の2つが示されています。

決まり 消費者庁の案内の内容
優良誤認表示 商品・サービスの品質などを、実際のものよりも著しく優良であると示す表示や、事実に相違して競争事業者のものよりも著しく優良であると示す表示を禁止
有利誤認表示 価格などの取引条件を、実際のものや競争事業者のものよりも著しく有利であると誤認される表示を禁止

消費者庁の案内では、故意ではなく誤って表示してしまった場合でも、規制の対象になることがあると示されています。また、「顧客満足度No.1」などのNo.1表示は、合理的な根拠に基づかず、事実と異なる場合には、不当表示として問題になると示されています。

チラシの下書きでは、次のような言い方に気をつけます。

  • 「地域最安」「どこよりも安い」:比べた範囲や時期の根拠がないなら使わない
  • 「No.1」「日本一」:何を、どう調べた結果かの根拠がないなら使わない
  • 「今だけ半額」:元の価格や期間が事実と合わないなら使わない

AIは、宣伝らしく見せようとして、こうした言い方を足すことがあります。細かい扱いは、商品や売り方によって違うため、迷うときは消費者庁の公式ページを読むか、専門家に確認してください。

AIの下書きは、どこを確認すればよいの?

3点を、人が確かめます。 AIは、条件を読み落としたり、もっともらしい文を作ったりすることがあるためです。

確認すること 見直しの方法
事実と合っているか 日付・価格・営業時間を、元のメモと照らす
根拠のない言い方がないか 「最安」「No.1」などの言葉に、根拠の資料があるか見る
お店の言葉として自然か 別の人に読んでもらい、違和感がないか聞く

最後に決めるのは、人です。ホームページの文章も同じ考え方で見直せます。詳しくは「ホームページの文章をAIで見直す|小さな会社の点検手順と注意点」にまとめています。

結局、チラシの文面はAIでどう作ればよいの?

事実をメモにしてAIで下書きし、根拠のない言い方がないかを人が確かめ、印刷前に見直します。 「最安」「No.1」などは、根拠がなければ使いません。

まず、次のチラシで伝えたいことを1つと、載せる事実を3つ、紙に書き出すところから始めてみてください。

よくある質問

AIが「地域最安」と書いてきました。そのまま使ってもよいですか?

おすすめしません。比べた範囲や時期の根拠がない場合は、使わずに、価格そのものを書く言い方に直してください。

AIが作った文面を、そのまま印刷してもよいですか?

そのまま使うことはおすすめしません。日付・価格・条件が事実と合うか、言い過ぎの表現がないかを人が確かめ、最後は人が判断してください。

景品表示法のことも、AIに聞けば分かりますか?

考え方の入り口にはなりますが、間違えることもあります。消費者庁の公式ページで確かめ、迷うときは専門家に確認してください。

確認した出典:消費者庁「優良誤認とは」、消費者庁「有利誤認とは」、消費者庁「No.1表示に関する実態調査報告書の公表について」。2026年10月8日に確認。制度は変わることがあるため、最新の公式ページをご確認ください。

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