ホームページの文章をAIで見直す|小さな会社の点検手順と注意点

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目次
結論から言うと、小さな会社のホームページの文章は、会社案内・サービス紹介・よくある質問の3種類に分け、「分かりにくい所」「専門用語」「足りない情報」の3つの観点でAIに点検してもらうと、直す場所が見つかりやすくなります。 そのうえで「料金・実績・資格などの事実はAIに作らせない」「直した文は担当者が確かめてから載せる」の2つを、先に決めておくことが大切です。AIが担当するのは点検と言い換えの案までで、載せる責任は会社の人にあります。
手順は5つです。
- ページを3種類に分け、点検する文章を選ぶ
- 会社名・お客様名・個人情報を、伏せ字に直す
- 3つの観点で、AIに点検してもらう
- 足りない情報は、担当者が事実を調べて書き足す
- 直した文を担当者が確かめてから、ホームページに載せる
ホームページの文章は、AIでどこまで見直せるの?
読み手の目で「引っかかる所」を探し、言い換えの案を出すところまでが、AIの得意な手伝いです。 書き手は自社のことをよく知っているため、分かりにくさに気づきにくいものです。AIは、会社を知らない読み手の立場で読み直す役を引き受けてくれます。
ChatGPT、Gemini、Copilotなどで試せます(機能や料金は、サービスやプランによって違います)。この記事は、会社案内・サービス紹介・よくある質問といったホームページ全体の文章の点検がテーマです。店頭POPやネットショップの商品1点ごとの説明は商品説明文やPOPの文章をAIで作る|小さな店の始め方と表示の注意、SNSの短い投稿は小さな店のSNS投稿文をAIで下書きする:始め方と3つの注意点で書きました。
| ページの種類 | 読む人 | 点検の見どころ |
|---|---|---|
| 会社案内 | 取引を考えている人、求職者 | 何をしている会社か、一読して伝わるか |
| サービス紹介 | 頼むかどうか迷っている人 | 何ができて、何ができないかが分かるか |
| よくある質問 | 問い合わせの前に調べる人 | 実際の疑問に、短く答えているか |
AIに点検してもらう3つの観点は、何ですか?
「分かりにくい所」「専門用語」「足りない情報」の3つです。
| 観点 | AIに頼むこと | 見つかる例(架空) |
|---|---|---|
| 分かりにくい所 | 一文が長い、主語がない、順番が不自然な所を挙げてもらう | A社の会社案内で、事業の説明が1文に詰まっている |
| 専門用語 | 業界の外の人に伝わらない言葉を挙げ、言い換え案を出してもらう | サービスBの紹介に、社内だけで通じる略語がある |
| 足りない情報 | 読み手が知りたいのに書かれていない項目を、挙げてもらう | 料金の目安、問い合わせ方法、対応地域が見当たらない |
「足りない情報」で挙げてもらうのは、「何が足りないか」という項目だけです。その中身(実際の料金や対応地域)は、会社の人が調べて書きます。
ホームページの点検は、AIにどう頼めばよいの?
点検の観点を1つずつ伝え、「書かれていないことは足さない」と約束してから頼みます。 観点ごとに頼むほうが、指摘が具体的になります。【 】は、ご自分の文章に差し替えてください。例の会社名やサービス名は、すべて架空です。
分かりにくい所を探してもらうとき
次はA社のホームページの会社案内です。会社のことを知らない人が読んだとき、分かりにくい所を3つ挙げてください。理由も一言ずつ添えてください。文章は書き直さないでください。【伏せ字にした文章を貼る】
専門用語を探してもらうとき
次のサービスBの紹介文から、業界の外の人には伝わりにくい言葉を挙げてください。それぞれ、中学生にも分かる言い換えの案を出してください。【文章を貼る】
足りない情報を挙げてもらうとき
この文章を読んだお客様が、問い合わせる前に知りたいのに、書かれていない情報を挙げてください。項目だけで構いません。中身を想像して書き足さないでください。分からない所は「※あとで確認」と書いてください。【文章を貼る】
よくある質問の案を出してもらうとき
サービスBについて、お客様が聞きそうな質問を5つ、質問だけ挙げてください。答えは書かないでください。
気に入らなければ、「もっと短く」と頼み直せます。
料金・実績・資格は、AIに作らせてもよいの?
作らせないでください。 AIは、書かれていない数字や実績を、それらしく書き足してしまうことがあります。ホームページの事実は、お客様が判断する材料です。間違った料金や、実際にない実績が載ると、信頼を損ないます。
| 事実の種類 | AIに任せるか | 確かめる人 |
|---|---|---|
| 料金・料金の目安 | 任せない。項目の指摘だけ頼む | 経理や責任者が、今の料金表で確認 |
| 実績・導入件数・お客様の声 | 任せない | 担当者が、記録と本人の了解を確認 |
| 資格・許認可・加盟団体 | 任せない | 担当者が、証書や登録情報で確認 |
| 対応地域・営業時間・定休日 | 任せない | 担当者が、今の運用と合っているか確認 |
| 言い回し・並べ方・読みやすさ | 任せてよい | 担当者が、意味が変わっていないか確認 |
「No.1」のような誇大な表現は、どう避ければよいの?
根拠を示せない最上級や、事実より良く見せる言い方は、使わないのが基本です。 「地域No.1」「日本一」「業界最安」「最高品質」のような言葉は、根拠が示せないと、誇大な表現になるおそれがあります。景品表示法など、広告の表示のルールに関わる場合があります。迷うときは、消費者庁や都道府県の担当窓口の案内を確かめ、最終的な判断は弁護士などの専門家に相談してください。
AIの直した文に強い言い方が混ざることもあるので、避けたい言葉を先に伝えます。
「No.1」「日本一」「最高」「業界最安」のような、根拠が示せない言い方は使わないでください。事実として書かれている内容だけで、言い換えてください。
言い換えは、強い言葉を具体的な事実に置き換えるのがコツです。次の2つが例です。
- 「地域で一番の実績」→ 事実が確かめられるなら「創業から【年数】年」(実際の年数を調べて入れる)
- 「どなたにも最適」→「ひとり暮らしの方にも使えるプランがあります」のように、対象を具体的に書く
AIが「問題ありません」と答えても、表示のルールに合っているという意味ではありません。
お客様名や個人情報は、AIに入れてもよいの?
入れないでください。 打ち込んだ内容は、サービス会社のコンピューターに送られるのが一般的です。学習に使うかどうかはサービスやプラン、設定ごとに違うので、公式ページで確かめてください。
- お客様の名前・会社名・お客様の声の原文は、「お客様A」「取引先A」に言い換える
- 従業員の氏名や連絡先は、「担当者」「代表者」に言い換える
- 社外に出していない料金表や契約書は、貼らない
- 自社の名前は「A社」とし、仕上がった文書の中で人が正式な名前に戻す
伏せ方の考え方は、社外秘をAIに入れないための3つの型|「伏せる・丸める・要約する」で仕事に使える範囲が広がるにまとめています。
直した文は、誰がどう確かめるの?
直した文は、担当者が、元の事実と見比べてから載せます。 手順は次の4つです。
- 数字(料金・年数・件数)が、元の資料と同じかを見る
- 「※あとで確認」の印が残った所に、事実を書き込む
- 強い言い方が増えていないか、声に出して読んで探す
- 公開する前に、別の人にも読んでもらい、分かりやすいか聞く
料金や営業日が変わったときに直す担当も、決めておくと安心です。
結局、ホームページの文章は、AIでどう見直せばよいの?
会社案内など1ページを選び、社名を伏せて3つの観点で点検してもらい、事実は担当者が確かめてから載せます。
まずは、会社案内の1ページだけを選び、会社名を「A社」に直して、「分かりにくい所を3つ挙げて」と頼んでみてください。納得できる指摘だけを、担当者が自分の言葉で直していけば十分です。足りない情報の中身は、会社の記録で確かめて書き足してください。
よくある質問
AIが直した文を、そのままホームページに載せてもよいですか?
おすすめしません。数字や固有名詞が変わっていないか、強い言い方が増えていないかを、担当者が確かめてから載せてください。AIの文は下書きで、載せる責任は会社にあります。
ホームページの文章を、全部AIに書かせてもよいですか?
小さな会社らしさや、伝えたい気持ちが薄くなりがちです。事実と伝えたいことは担当者がメモにし、AIには点検と言い換えの案を頼む形がおすすめです。
他社のホームページの文章を貼って、似た文を作ってもらってもよいですか?
おすすめしません。そのまま、または似せて使うと、著作権などの問題になるおそれがあります。自社の事実のメモから、自社の言葉で作るほうが安心です。