来年の事業計画のたたき台をAIと作る|小さな会社の手順

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目次
  1. 事業計画のたたき台は、AIに頼んでよいの?
  2. どんな順番で、たたき台を作ればよいの?
  3. AIに渡してよい情報と、伏せる情報は何?
  4. たたき台は、どう頼めばよいの?
  5. 1枚にまとめる表は、どう作ればよいの?
  6. AIが作った数字の見通しは、そのまま使ってよいの?
  7. 資金・税務・補助金は、AIで決めてよいの?
  8. 結局、事業計画のたたき台は、どう作ればよいの?
  9. よくある質問
  10. AIが作った事業計画を、そのまま使ってもよいですか?
  11. 売上の数字を入れないと、AIは役に立ちませんか?
  12. 事業計画の内容は、いつまでに決めればよいですか?

結論から言うと、来年の事業計画は「今年の振り返り→目標→やること→月ごとの段取り」の順に、AIにたたき台を作ってもらえます。ただし、AIの案はあくまで「たたき台」で、決めるのは経営者です。取引先名や売上の実数は伏せて渡し、数字の見通しはAIに作らせず、出てきても鵜呑みにしないでください。 資金・税務・補助金にかかわる点は、この記事では断定しません。専門家に確認してください。

この記事の例は、すべて架空です。会社ごとに事情は違うため、自社に合わせて読み替えてください。

事業計画のたたき台は、AIに頼んでよいの?

たたき台なら頼めます。 年末が近づくと、白紙から計画を考えるのは気が重いものです。AIは、整理の順番と案の候補を出す手伝いができます。

悩み AIに頼めること 経営者がやること
何から考えればよいか分からない 計画の順番と、考える項目を出してもらう 自社に必要な項目を選ぶ
目標が思い浮かばない 振り返りから目標の案を3つ出してもらう 実現できる目標を決める
段取りに落とせない 月ごとの作業案に分けてもらう 人手や時期に合うか確かめる

ChatGPT、Gemini、Copilotなどで試せます(機能や料金、データの扱いはサービスや設定、プランごとに違います)。AIは、会社の実情を知りません。何をやるかを決めるのは、経営者です。

どんな順番で、たたき台を作ればよいの?

振り返り、目標、やること、月ごとの段取りの順に進めます。 流れは4つです。

  1. 今年の振り返り:うまくいったこと、困ったことを、数字も含めて自分で用意する
  2. 目標:振り返りから、来年の目標の案をAIに出してもらい、自分で絞る
  3. やること:目標ごとに、やることの候補を出してもらい、やる・やらないを決める
  4. 月ごとの段取り:やることを12か月に並べてもらい、人手と時期を見直す

この順番にすると、目標が思いつきではなく、振り返りの内容とつながりやすいと考えています。

AIに渡してよい情報と、伏せる情報は何?

取引先名・個人情報・売上の実数は伏せ、置き換えて渡します。 打った内容は、サービス会社のコンピューターに送られるのが一般的です。履歴の保存や学習への利用は、サービスや設定、プランごとに違います。

渡してよい情報 伏せる情報 置き換えの例
事業の種類と、おおまかな規模 取引先の社名・担当者名 「A社」「取引先B」
うまくいった点・困った点の傾向 従業員の氏名・個人の事情 「担当者」
売上の増減の割合 売上や利益の実数 「前年比で1割増」「今年を100とすると来年は110」
来年にやりたいことの方向 契約書の内容・未公開の計画 「新しい取引先づくり」

売上の実数を伏せる選択肢は、主に3つあります。割合(前年比)にする、今年を100とした指数にする、「大・中・小」の段階で示す、のいずれかです。実数が分からなくても、たたき台作りには十分使えると考えています。

伏せ方の考え方は「社外秘をAIに入れないための3つの型|「伏せる・丸める・要約する」で仕事に使える範囲が広がる」に、会社としてのルールの作り方は「小さな会社のAI利用ルールの作り方|最初に決める5つのこと」にあります。

たたき台は、どう頼めばよいの?

「振り返り」「頼みたいこと」「入れてはいけないこと」の3つを伝えます。 【 】は、自社の内容に差し替えてください。例は架空です。

小さな【飲食の会社】の、来年の事業計画のたたき台を作りたいです。次の振り返りから、来年の目標の案を3つ出してください。 今年の振り返り:【新規の取引先が増えた】【仕入れ値の上昇で利益の割合が下がった】【人手が足りない時期があった】 条件:売上の実数は書いていません。数字の見通し(予想の金額)は作らないでください。私が書いていない事実は足さず、分からない所は「※あとで確認」と書いてください。取引先は「A社」のままにしてください。

目標が決まったら、次のように続けます。

目標【新規の取引先を増やす】のために、やることの候補を5つ出してください。1つずつ、必要な人手と準備の目安を一言そえてください。

最後に、月ごとの段取りに落とします。

決めたやること【3つ】を、来年の1月から12月に並べてください。【繁忙期は6月と12月】です。人手が足りなくならない並べ方で、1か月あたりの作業は多くても2つまでにしてください。

返ってくる案の形や長さは、サービスによって違います。思ったとおりにならないときは、「もっと短く」「優先順位をつけて」のように条件を足してみてください。

1枚にまとめる表は、どう作ればよいの?

「目標」「やること」「いつ」「誰が」「確認する数字」を1枚の表にします。 数字の欄は、自分で用意した数字を入れる欄です。例は架空です。

目標 やること いつ 誰が 確認する数字
新規の取引先を増やす 紹介してもらう仕組みを作る 1〜3月 社長 新規の取引先の数【自分で用意】
利益の割合を守る 仕入れ先を見直す 4〜6月 担当者 仕入れ値の割合【自分で用意】
人手不足をやわらげる 繁忙期の前に採用を考える 4〜5月 社長 繁忙期の残業時間【自分で用意】

この表をAIに作ってもらうときは、「表の形で」と頼み、数字の欄は空けたまま出してもらいます。数字を入れて確かめるのは、自分です。

AIが作った数字の見通しは、そのまま使ってよいの?

使わないでください。数字の見通しはAIに作らせず、出てきても鵜呑みにしないことです。 AIは、会社の実績や市場の動きを正しく知っているわけではなく、もっともらしい数字を出すことがあるためです。次の3つを確かめます。

  • 数字の根拠:どの実績から出た数字か。根拠が書かれていなければ使わない
  • 自社の実績との差:今年の実績とかけ離れていないか。自分の数字から計算し直す
  • 計算:足し算や割合が合っているか。電卓や表計算ソフトで確かめる

数字の見通しは、今年の実績をもとに、経営者が自分で立ててください。AIには、その数字の置き方の「考え方」や「抜けている観点」を聞く形が向いていると考えています。

資金・税務・補助金は、AIで決めてよいの?

決めないでください。税理士や、商工会議所・金融機関などの専門家や窓口に確認します。 資金の借り入れ、税金の扱い、補助金の対象や期限は、会社の状況や制度の変更によって違うためです。

  • 資金の計画:金融機関や、顧問の税理士に相談する
  • 税金の扱い:税理士に確認する
  • 補助金:公式の案内や、商工会議所などの窓口で、最新の条件を確かめる
  • AIの使いどころ:専門家に聞きたいことを、質問の形に整理してもらう

AIの案に補助金や制度の名前が出てきても、実在するか、今も使えるかは、公式の案内で確かめてください。

結局、事業計画のたたき台は、どう作ればよいの?

今年の振り返りを自分で用意し、4つの順でAIにたたき台を作ってもらい、決めるのは経営者です。 取引先名・個人情報・売上の実数などを伏せれば、AIにも頼みやすくなります。

計画は、立派な文書である必要はありません。1枚の表にして、毎月見返せる形になっていれば十分です。まず、今年の振り返りを3行だけ書き出すところから始めてみてください。社内の連絡や会議のまとめ方は「札幌の小さな会社がAIで日報・議事録・社内連絡を整える方法|メモを貼るだけの例文つき」も参考になります。

よくある質問

AIが作った事業計画を、そのまま使ってもよいですか?

そのまま使うことはおすすめしません。「たたき台」として受け取り、自社の事実や人手に合うかを確かめ、経営者が決めたものだけを計画にしてください。

売上の数字を入れないと、AIは役に立ちませんか?

実数を入れなくても、前年比の割合や、今年を100とした指数、「大・中・小」の段階で伝えれば、たたき台作りには使えると考えています。実数は、自分の手元の表で扱ってください。

事業計画の内容は、いつまでに決めればよいですか?

社内で使う計画なら決まった期限があるわけではなく、会社の決算や繁忙期によって違います。補助金の申請や借り入れで計画書を出す場合は、それぞれ締め切りや様式があるため、公式の案内や窓口で確かめてください。年末までに大まかな目標と、最初の3か月の段取りを決めておく形もあります。迷うときは、顧問の税理士などの専門家に聞いてください。

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