プレスリリースをAIで下書き|小さな会社が伝える型と確認点

本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれる場合があります。
目次
結論から言うと、プレスリリースは、事実のメモを「見出し・リード・本文・会社概要・問い合わせ先」の型に当てはめる形で、AIに下書きしてもらえると考えています。ただし、未公開の数字や取引先名はAIに入れず、AIが足すことのある「業界初」「No.1」のような根拠のない表現は削ってください。数字と日付は自分で確かめ、配信の前に社内で確認します。 表示の決まりにかかわる点は、この記事では断定しません。
この記事の例は、すべて架空です。会社ごとに事情は違うため、自社に合わせて読み替えてください。
プレスリリースの下書きは、AIに頼んでよいの?
下書きなら頼めます。 小さな会社では、書き慣れた担当者がいないこともあり、何から書くかで手が止まることがあります。AIは、型に沿って文を整える手伝いができます。
| 悩み | AIに頼めること | 担当者がやること |
|---|---|---|
| 何から書けばよいか分からない | 型に沿った下書きを出してもらう | 事実のメモを用意する |
| 文が長くなる | リードを短く整えてもらう | 伝えたい中心を決める |
| 言い回しが硬い | 読みやすい表現に直してもらう | 事実が変わっていないか見る |
ChatGPT、Gemini、Copilotなどで試せます(機能や料金、データの扱いはサービスや設定、プランごとに違います)。AIは、自社の本当の実績や取り組みを知りません。載せる内容を決めるのは、人です。
プレスリリースの基本の型は?
見出し、リード、本文、会社概要、問い合わせ先の5つです。 この順にそろえると、受け取る側が内容をつかみやすくなると考えています。
| 部分 | 書く内容 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 見出し | 何のお知らせかを一文で | 事実だけを短く。大げさな言葉は避ける |
| リード | いつ・誰が・何を、の要点 | 冒頭の数行で全体が分かるようにする |
| 本文 | 背景、内容、今後の予定 | 事実と考えを分けて書く |
| 会社概要 | 社名、所在地、事業内容など | 公開している情報だけにする |
| 問い合わせ先 | 担当部署、連絡方法 | 公開してよい連絡先か確かめる |
どんな流れで下書きを作ればよいの?
事実のメモを作り、AIに頼み、誇張を削り、社内で確認する順に進めます。 流れは4つです。
- 伝えたい事実(いつ・何を・なぜ)を、短いメモにする
- メモを渡して、型に沿った下書きをAIに頼む
- 数字・日付・表現を自分で確かめ、根拠のない表現を削る
- 社内で確認してから、配信する
AIに渡す情報と、伏せる情報は何?
公開してよい事実のメモは渡し、未公開の数字や取引先名は伏せます。 打った内容は、サービス会社のコンピューターに送られるのが一般的です。履歴の保存や学習への利用は、サービスや設定、プランごとに違います。
| 渡してよい情報 | 伏せる情報 | 置き換えの例 |
|---|---|---|
| 公開済みの事業内容 | 未公開の売上・利益などの数字 | 「※あとで確認」 |
| 発表したい取り組みのあらまし | 取引先や共同で取り組む相手の名前 | 「A社」 |
| 公開してよい会社概要 | 担当者の個人の連絡先 | 「連絡先は後で入れます」 |
| 日付の候補(空欄でも可) | 契約の条件や社外秘の計画 | 「新しい取り組み」 |
会社として何を入れないかは、先に決めておくと迷いません。決め方は「小さな会社のAI利用ルールの作り方|最初に決める5つのこと」にまとめています。
頼み方は、どう書けばよいの?
「事実のメモ」「載せる型」「条件」の3つを、場面に合わせて伝えます。 【 】は、自社の内容に差し替えてください。例は架空です。
下書きを作るとき
小さな【雑貨店】のプレスリリースの下書きを作ってください。型は「見出し・リード・本文・会社概要・問い合わせ先」です。 事実のメモ:【新しい商品を発売する】【発売日と価格は私が後で入れるので空けておいてください】【作ったきっかけは、お客様の声】 条件:書いていない事実は足さず、分からない所は「※あとで確認」と書いてください。取引先の名前は伝えていないので、必要な所は「A社」と書いてください。
リードを短くするとき
次のリードが長いので、80字以内に整えてください。【ここにリードの文を貼る】意味は変えず、新しい情報は足さないでください。
誇張を点検するとき
次の文の中で、根拠が必要な表現を探して、一覧にしてください。「業界初」「No.1」「圧倒的」のような言葉があれば、そのまま残さず、別の言い方の案も出してください。【ここに文を貼る】
返ってくる案の形や長さは、サービスによって違います。思ったとおりにならないときは、「もっと短く」「事実だけにして」のように条件を足してみてください。
AIが足しがちな誇張は、どう削ればよいの?
根拠のない表現を見つけて、事実が言える形に直すか、削ります。 AIは、文を魅力的にしようとして、頼んでいない言葉を足すことがあります。
- 「業界初」「No.1」「日本一」など、順位や初めてを言い切る言葉は、根拠の資料があるかを確かめる。なければ削る
- 「圧倒的」「革新的」など、中身の分からない形容は、事実の説明に置き換える
- 「多数のご好評」のような言い方は、事実の数が言えなければ削る
- 根拠があるときも、いつの、何の調査かを添えられるか考える
迷う表現は、入れないほうが無難だと考えています。
数字と日付は、どう確かめるの?
AIに任せず、元の資料と一つずつ照らし合わせます。 AIは、数字や日付をもっともらしく書き換えることがあるためです。
- 発売日・開催日は、カレンダーで曜日まで合っているか見る
- 価格・数量は、社内の資料と一桁ずつ照らす
- 社名・商品名・肩書きは、表記をそろえる
- 見出しとリードと本文で、同じ数字が使われているか見比べる
表示の決まりは、どう確認すればよいの?
景品表示法など表示にかかわる決まりは、この記事では断定せず、専門家や公的機関の案内で確認してください。 商品の良さを伝える表現が、どこまで言えるかは、内容や根拠によって変わることがあります。
| 気になる点 | 確認の方法 |
|---|---|
| 商品や価格の言い方 | 公的機関の案内や、専門家に確認する |
| 比べる表現(他社より…) | 根拠の資料を用意し、迷えば専門家に相談する |
| 感想や口コミの載せ方 | 実際のものか確かめ、出典を残す |
AIに「この表現は問題ないか」と聞いても、答えは決め手になりません。最後の判断は、人と専門家で行います。会社概要などの文面を見直すときは「ホームページの文章をAIで見直す|小さな会社の点検手順と注意点」の点検の考え方も使えます。
配信の前に、社内で何を確認すればよいの?
事実、数字と日付、表現、連絡先の4点を、社内の別の人にも見てもらいます。 一度出た文書は、直しにくいためです。
- 事実:社内の資料と合っているか、関係者の了解を得ているか
- 数字と日付:元の資料と合っているか
- 表現:根拠のない言い方が残っていないか
- 連絡先:公開してよい連絡先か
配信した後、SNSで知らせる場合の文面づくりは「小さな店のSNS投稿文をAIで下書きする:始め方と3つの注意点」が参考になります。
結局、プレスリリースはAIでどう下書きすればよいの?
事実のメモを5つの部分からなる型に当てはめてAIに下書きを頼み、誇張を削り、数字と日付を自分で確かめ、社内で確認してから配信します。 未公開の数字や取引先名は、入れません。
プレスリリースは、飾った言葉より、事実が伝わることのほうが大切だと考えています。まず、伝えたい事実を3行のメモにするところから始めてみてください。
よくある質問
AIが書いたプレスリリースを、そのまま配信してもよいですか?
そのまま配信することはおすすめしません。数字・日付・表現を自分で確かめ、社内で確認してから配信してください。
「業界初」と書きたいときは、どうすればよいですか?
根拠となる資料があるかを、先に確かめてください。根拠が示せないときは、事実だけを書く形にします。表示の決まりにかかわる点は、専門家や公的機関の案内で確認してください。
取引先の名前を載せたいときは、どうすればよいですか?
AIには「A社」と伏せて頼み、下書きができた後で、自分の手元で本来の名前に直してください。載せてよいかどうかは、先に相手に確かめておきます。